コンピュータ将棋基礎情報研究所

コンピュータ将棋に関する基礎的な情報を収集し、分析し、発表する所です。英語名称はLaboratory for Fundamental Information on Computer Shogi (LFICS)。

2015年3月14日に行われた電王戦FINAL第1局において「投了の作法」が大きな話題となりました。棋士は通常、詰みの局面まで指すことはせず、その前に投了することが「作法」になっています。一方でコンピュータ将棋においては合法手がなくなるまで最後まで指しきるようにしていることが多いようです。

これらの「作法」については個々の美学が反映されているものですので、その是非についてここで論じることはありません。ここで取り上げたいのは、投了のやり方によって結果的に手数が変わってくるという点です。

棋士とソフトで平均手数はどれくらい違っているのか? また、投了条件に評価値閾値を設定した場合に値の設定によって手数はどれくらい変わるのか? 等を考えてみたいと思います。

棋士とソフトの手数の違いはデータを比較する際に補正のための情報として必要になることがあるかもしれません。また、投了条件の評価値設定を考える際には閾値と手数の関係性の情報が参考になることもあるでしょう。

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ここ数年、「コンピュータ将棋は人類を超えたのか?」をテーマとする電王戦が盛り上がりを見せる等、コンピュータ将棋に大きな注目が集まっています。

しかしながら、人々の関心は将棋ソフトの強さや手法に集まっており、コンピュータ将棋に関する情報提供もその点に集中しています。将棋ソフト開発の技術を離れて、コンピュータ将棋に関する初歩的な、基礎的な情報を探してみると意外なほどに少ないというのが現状です。

そこで、コンピュータ将棋に関する基礎的な情報を収集し、分析し、発表するためのコンピュータ将棋基礎情報研究所(LFICS)を開設することにしました。基本的な活動は本ブログを通じて行っていきます。専門的で分かりにくい用語等があれば、随時、解説記事も書く予定です。

現状、立ち上げ人一人でやっているものなので活発な更新はできませんが、もし記事を読んで関心を持ったこと/新たに疑問が浮かんだこと等があれば、遠慮なくコメントしてください。情報提供等の協力も歓迎いたします。

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